miniEQ + miniBORG によるM81群2013/02/12

miniEQ + miniBORG によるM81群
miniBorg50+7885レデューサー 合成 f=213mm MiniEQ赤道儀 20秒露出 30枚合成

小口径短い焦点アクロマートの例です。無理矢理M81の腕を出すと、恒星がボッテリとします。味と言えば味ですが、アクロマートの限界ですかねぇ。

100EDUFによるNGC24032013/02/12

100EDUFによるNGC2403

PENTAX 100EDU+FL41フィルター f =400mm センサー赤道儀 ノータッチガイド 42秒露出 71枚合成

M81 銀河群に属する大型銀河です。外側の構造は光害の中にうもれてしまいました。青ハロの出やすい星が多く、華やかな感じがします。

このあたりはさらに遠方の銀河も多く、確認できただけで30個位写っていました。もっとも遠方の銀河は視線速度が12000km/s近くあり、ハッブル定数74km/Mpcで計算すると5億光年を越える距離があります。100EDUFは焦点距離が短く広い範囲が撮影できるため、沢山の銀河を画面の中に写しこむ事ができます。

100EDUFによる M81群2013/02/12

100EDUFによる M81群
M81 M82

PENTAX 100EDUF +L41フィルター f =400mm センサー赤道儀 ノータッチガイド 30秒露出 40枚合成
(2013/03/09 最初42秒露出と書いてましたがM81は30秒でした)

焦点距離の短い100EDUFでは大型の銀河でも小さく写ります。

広大な空にポッカリ浮かんだ感じになります。少し光害の影響が残りますが、腕構造が分かりやすいように現像処理してみました。光害の残り具合から結構周辺減光が大きいこともわかります。

現像合成処理のあとgimpで光害の除去、腕の強調等調整を行って写真を作っています。

100EDUFを入手しました2013/02/12

100EDUFの画質比較

1 PENTAX 100EDUF を入手した

去年後半は結構忙しかったので星見に行けませんでした。 しばらく放置ぎみだったので流れのおさらい。

  • 青ハロのある望遠鏡の青ハロ低減方法の考案。
  • 精度の悪いminiEQ赤道儀での写真撮影法の考案。

こんな流れだったかと。この流れのなかで新たに 望遠鏡を手に入れました。PENTAX 100EDUFです。 1980年台、ハレー彗星ブームの頃発売された屈折望遠鏡です。登場時はFの小さな屈折望遠鏡ということでかなり驚いた記憶があります。今の目でみるとかなり青ハロが多く出ます。 それでもEDレンズを用いた望遠鏡です。青ハロさえ克服できれば、まだそこそこいけるのではないかと……

この新たな望遠鏡100EDUFと手持ちの中で最大のセンサー赤道儀を組み合わせで、いままで試してきた手法をさらに試せます。

2 100EDUFテストと短時間露出多枚数合成法

まずは、100EDUFの画質テストです。 テスト撮影対象は、自分の中で写りかたがわかっている、M81 M82にしました。

100EDUFは焦点距離が400mmと短いためニコンのテレコンバータTC-14Bを使用した場合の比較や、 短時間露出の多枚数合成をちゃんとした望遠鏡で使った場合どうなるかのテストも兼ねています。 結果は写真の通り。

上から

  • (1)直焦点400mm F4 露出30秒×20 加算合成 46%縮小
  • (2)TC-14B有り560mm F5.6 露出30秒×40枚 加算合成 33%縮小
  • (3)TC-14B有り560mm F5.6 露出30秒×170枚 加算合成 33%縮小
  • (4)TC-14B有り560mm F5.6 露出30秒 33%縮小

2.1 テレコンバータ有無での比較

(1)(2)の写真比較でテレコンバータの効果と影響を見ることができます。 テレコン有りは一段暗くなっている分合成枚数を2倍しています。この写真を見る限りではほとんど差がありません。星像直径も青ハロの出方もM81の腕の描写もどちらも区別が付かないくらい同じと言ってよく、デジタルズームとほとんど同じ効果なようです。小さな対象を撮影する場合有効かもしれませんが、露出時間が2倍になってしまいます。

2.2 合成枚数による差異

(2)(3)の比較では、合成枚数を増やした場合の比較ができます。 全体のトーンを(2)に揃えるため露出時間を伸ばした(3)は比較的おとなしめの現像ですが、腕は少しだけ細かい部分がでており、バックグラウンドも暗くなっています。枚数を増やすことにより光害から淡い部分を取り出しやすくなるようです。 170枚という極端な枚数ですが、星も問題なく点像になっています。

2.3 短時間露出一枚の画像

(4)は(2)(3) で使用した画像のうちの1枚です。一枚あたりの情報量はこんなものです。

30秒位であれば、ノータッチガイドでも星は点像になってくれます。 多枚数合成では一枚の天体の光の情報量が撮像センサーのノイズに負けない程度あればあとは合成でかせげます。 ノイズに負けない最低の露出時間があるはずですが、今回の結果は悪くはないので、 (4)は撮影現場で撮影した画像のを見て必要な露出時間を判断する基準と言える画像です。 ダメだった場合の例も得られていますが、これら最低露出時間については別途まとめたいと思います。

生存報告2013/02/06

去年後半、それなりに忙しくて星を見に行けませんでした。

さすがにまずいなぁということで、今年の目標は、

「無理してでも星を見に行く」

にしました。まぁ、そういう意気込みで……ということです。

今年は手持ちの中で今までこのブログで出てこなかった鏡筒も使用します。鏡筒自身はこれまでと全然違い手持ちのなかでは高級品の部類になりますが、これまで miniEQ や miniBORG で使用してきた手法はそのまま利用していきます。
miniEQ と miniBORG に関してもより実用として撮影してみようとおもっています。

すでに写真撮影と現像が済んでいるので近日中にこのブログにあげておきたいと思います。