mini EQ で天体写真 #5 〜主鏡ミニボーグ50〜2010/01/30

ファミスコ60Sとミニボーグ50

写真はミニボーグ50を買った当時の写真。 下がミニボーグ50。近日中にミニボーグの写真を撮り直します。

ミニEQシリーズですが満月近いため撮影はちょっとおやすみ。

このシリーズでは当面の目標としてミニEQには少し背伸びしてもらって、 ミニボーグ50で星雲星団写真を撮ることを目標にしています。 今回は主鏡ミニボーグ50についてです。

ミニボーグ50は遠征用望遠鏡として買いました。その頃はデジカメ一眼も なく、専ら10x50の双眼鏡がメインの星見道具でした。PENTAX 75EDHFIIIとミザール NEW AR もあるにはあったのですがバイクでの星見用としてはちょっと重すぎ。 で、ライダー向けというかライダーの発案したミニボーグ50に目が行ったのは自然の 成り行きです。

眼視性能ですが、購入当時あわせて買ったアイピース KYOUEI 26mm *1 で見ると10倍弱となりほぼ双眼鏡と似た 印象です。地面に寝転がって手持ちで天の川の中をぐるぐる巡るのは なかなか楽しいものです。 高倍率側は青ハロが目立ってきます。50倍位までが良いところ。 視野にぽっかり浮かぶ月や日々のガリレオ衛星の位置の変化を楽しむのが良いでしょう。

デジタル一眼ニコンD70Sを購入し、この小さな望遠鏡で写真も撮ってみたりもしました。 F値の小ささと最近のデジカメの性能もあって、本当にお気軽に対象物を 写すことが出来ます。ただ小口径とはいえ短焦点アクロマートです。 普通に撮れば青ハロどころか紫ハロ。像面弯曲も目立ちます。 弯曲はレデューサー+L41フィルターでかなり改善されるので、 星野写真に限らず直焦点撮影の場合は必須と考えた方が良いでしょう。 このあたりについてはミニEQシリーズで比較用の写真が撮れたら書いてみたい と思います。

買って6年程たちましたが、なんだかんだ言って一番稼働率の高い望遠鏡です。

ではでは、どこにでも載ってますがカタログスペックから。

ミニボーグ 50 鏡筒
口径50mm
焦点距離250mm
レンズ形式1群2枚 アクロマート
全長168mm - 215mm
鏡筒径60mm 54mm
重量340g

となってますが、重量と全長は、前の部分のみでこれだけでは何も出来ません。 目的によって、後端部品をつなげて目的にあわせたシステムに仕上げます。

まずは眼視用。これは購入時のセットほぼそのままの仕様です。

ミニボーグ50眼視用(旧セットベース)
コード品名
6150ミニボーグ50 本体
7523M57 -> M42PA1D
7841M42ヘリコイド
7525M42 -> M36.4
7317アメリカンサイズアイピースホルダー

ただしこの組み合わせだと天頂プリズムの使用が不可なので注意が必要です。 天頂プリズムも考えるなら、ヘリコイドは7840、アイピースホルダーを7314の光路長の短いものに 変え、アイピース直視対応用にメタル延長筒4604を使用すると良いようです。 上記眼視セット全体の重さは550gこれにアメリカンサイズ焦点距離25mmアイピースを加えて 700g程度です。

直焦点撮影時は以下のように組み合わせて *2 います。

ミニボーグ50撮影用
コード品名
2050ミニボーグ50対物レンズ
7757M57ヘリコイドS
6160ミニボーグ鏡筒
7351M57回転装置
7885レデューサー0.85xFG
5003カメラマウント ニコン

これの他に青ハロ対策のフィルターや光害カットフィルターをレンズ先端に付けます。 ミニボーグ50は先端に52mmフィルタ螺が切ってあるため、カメラレンズ感覚でフィルタ を利用出来ます。

M57ヘリコイドSの位置は鏡筒後端でも接続出来ますが、写真の場合は 上記表の位置がおすすめ。それはヘリコイドSが あまり頑丈なものではないというところが大きな理由です。 ミニボーグの1/4インチ螺穴で望遠鏡をマウントした場合はカメラの重量が、 カメラ側の1/4インチ螺穴でマウントした場合は望遠鏡の重量がかかりたわむことが多いのです。

ミニボーグ50の場合、口径50mmであるため、M57をレンズ直後に置いても ケラレが生じないためレンズ直後にヘリコイドを置き、ヘリコイドにかかる重さは レンズの重さのみにしておいた方が安定して使えます *3

もっと頑丈なヘリコイドも ボーグ製品の中にはありますが、ミニボーグ50には長すぎてピントがあわないと思われます。

これらを全て組み合わせて、重量は550gと500mペットボトルとほぼ同じ大きさと重さ です。ニコンのD40を入れても1080gにしかなりません *4

というわけで、今回はミニEQに組み合わせる望遠鏡ミニボーグ50のことについてでした。


*1視野も50度程と無茶をしていないアイピースでアイレリーフも長くゴム見口も軟らかいため、眼鏡にやさしい。
*2ミニボーグ50本体は対物レンズと鏡筒を分解して使用します。そのため個別コード2050と6106を付けてますが、元は6150ミニボーグ50です。
*3ただこの配置だと、露避けの懐炉を付けたときピント合わせがしにくくなりますが。
*4まぁ実際のところは、Ai-S 200mm F4と重量も同等になっちゃうので、純粋に星の写真を撮るだけならば少しだけコンパクトなAi-S 200mm F4を使った方が良いかもしれませんが。

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