月蝕2010/01/01

部分月蝕写真(差し替え版)

部分月蝕。ミニボーグ50で撮影。

明けましておめでとうございます。

mini EQ で天体写真 #02010/01/11

今年は青ハロシリーズの他にもう一ねた追加。

「mini EQで天体写真」

米オライオン社の ミニEQ 赤道儀を使って 最終的には天体写真を撮っていこうという企画。 同架重量2kgという超小型赤道儀でがんばって 見ようかと思います。

まぁ、すでに青ハロシリーズの中で ミニEQ + ミニボーグ50 の写真は 使っちゃってて、「とりあえず使える」ってことは確認済みですが……

mini EQ で天体写真 #1 〜ミニEQについて〜2010/01/17

小さくて遊べる安い赤道儀ということで2008年末に購入。 2009年は主に遠征眼視用としてミニボーグ60EDやミニボーグ50を載せて使用していました。 運用面でのあつかいがっての良さから、使用回数の最も多い赤道儀でした。

今年はもう少しこの赤道儀を活用してみたいと思います。

卓上赤道儀 miniEQ

米オライオン社の卓上赤道儀です。EQ-1赤道儀の三脚を卓上用にしたものです。 本体部分は手のひら大より少し大きいぐらいで心もとない大きさですが、 比較的つくりはしっかりしています。

卓上赤道儀 miniEQ

もともと遠征撮影用としての使用を考えていたため、購入直後に足回りをいじっています。 同じ本体でアルミ三脚付きEQ-1を購入しなかった理由は、この遠征用三脚を 自作する予定だったためです。写真撮影対応のためEQ1-M1軸モータードライブも 同時に購入しています。 一応ステッピングモーターですが、2.5pps程度のためもともと眼視もしくは標準レンズ 程度をターゲットにしていることがここからもわかります。 *1

ドイツ式赤道儀です。極軸望遠鏡がないため現在の目から見ると全体的に細いですが、 逆に内部に空洞がほとんどないためしっかり感が出ているようです。

  • 赤経ウォームホイール アルミ製96枚
  • 赤緯微動ばね式タンジェントスクリュー

ウォームホイールはむき出しでアルミ製ということもありぶつけると歯を 痛めそうですが、このあたりは割り切るしかないでしょう。 逆にレトロっぽい感じがします。

モータードライブは赤道儀の仰角軸に固定します。赤経体固定ではありませんが 仰角調整時に困ることはありません。 軸接続アダプターを介してウォームギア軸に直結する形になっています。

赤経微動ハンドルとオモリの干渉

本体の割にモータードライブ本体が大きいので、テレスコープウェスト時の 南東方向のとき望遠鏡本体が、テレスコープイーストでは北西方向の 時ウェイトが引っかかる可能性があります。 まぁこのあたりは追々手を入れることにしましょう。

モータドライブと同様に赤経ハンドルもウェイトや望遠鏡と干渉します。 手持ちに長い微動ハンドルがあったので、モータードライブなしの場合長い微動ハンドルを使っています。

モータドライブや微動ハンドルが最も顕著ですが全体的にクリアランスが結構厳しめです。

軸の固定力についてはボーグで眼視仕様の場合元のネジで問題はなさそうですが、 カメラ同架を考え少しだけ締め付け力を挙げられるように蝶ねじに変更しました。

赤道儀の望遠鏡を載せる側はミニEQにはカメラネジのついた台座が付いています。 もともとの設計ではこの台座なしで望遠鏡を載せる仕様だったようです。 この台座は結構重要で、カメラネジのついたミニボーグを載せるために 鏡筒リングなどを用意しなくても済んでしまいます。


*1甘めに見て焦点距離200mm程度が限界かと思われます。

mini EQ で天体写真 #2 〜ミニEQ遠征用三脚〜2010/01/17

現在もバイク遠征用で使用している赤道儀 Mark-X ですが、常に足回りがネックになっていました。 正式装備の足(ビクセンフォトガイド2の脚)は三脚が大きく、 小型カメラ用三脚だと上まわりが重すぎて安定せず。フォトガイド脚を使うようにしていますが、 赤道儀、望遠鏡、カメラなど入れると振り分けバッグ *1 に入れざるをえず、 夜間林道を走ることも考えると相当の気合いが必要となります。

ということでミニEQ用の脚としてバイク遠征が苦にならない脚を新造することにしました。 ミニEQとの組み合わせでデイパックにすべてを納めたかったため縮長40cm以下が条件です。

市販品を組み合わせて作った脚が写真の通り。

遠征用三脚

  • エツミDX5段一脚SV E-2014x3(縮長36cm)
  • E-6084 止ネジ(メス・メス)x3
  • タカハシトライデントS

タカハシトライデントSは同じ鋳型と思われるものがスペースパトロールの脚の三つ叉部品 として使われています。 トライデントSは三連カメラ用の台ということで、三又部が1/4インチネジオス。 中央が1/4インチメスとなっていますが、赤道儀側のメスねじを利用するため、 トライデントSのメスねじは1/4インチネジが素通りする大きさまで広げておきます。 最近のタカハシカラーでしたが、せっかくなので本体に合わせてハンマートーンの黒塗装をしました。

ミニEQ側ですが、裏側のネジは3/8インチネジだったため、 トメネジアダプターをつかって1/4インチに変換 *1 。卓上脚基部がなくても ミニEQを三脚に固定はできますが、中央の3cmほどの細長い棒で架台を支えることになるため、 卓上脚基部もそのまま使います。三本の脚その際邪魔なためはずしておきます。

遠征用三脚とミニEQ

以上でミニEQ用の三脚とその取り付けは終了です。出来上がりはかくの如し。 エツミの一脚は縮長の割には太く、また長くなるため、長くのばすことにより無理のない 姿勢での眼視観測と、伸ばしきらない状態で使用することにより、 写真撮影に必要な強度を兼ね備えた三脚となりました。 まぁ、その分赤道儀本体より高価になっちゃってますけど。


*1 Mark-Xとフォトガイド脚でのバイク運用時の写真は 「バイクで星見」のリンク先参照。
*2もちろんトライデントSの中央穴を3/8インチ対応まで広げられればこの変換アダプターは不要です。手持ち工具では少々危険だったため1/4インチが通る位としました。

mini EQ で天体写真 #3 〜ミニEQ眼視セット〜2010/01/17

手持ちの望遠鏡の中で同架重量を満たす望遠鏡ということでミニボーグ60EDもしくは ミニボーグ50を使ってます。

ミニボーグ50眼視セット

欲を言ったらキリがないですが、遠征チョイ見用ではミニボーグ50だと架台が勝ちすぎてる感じがします。 そういう点では鏡筒はミニボーグ60EDのほうがよさそうです。 観望会(お月見とかね)みたいなものを行う場合、 「ちっちゃくても、何かわからない複雑な機械(赤道儀のことです)にのったちゃんとした天体望遠鏡」という印象をあたえるらしく、 なぜか一般受けは良いです。

写真でもわかるように眼視に充分な高さ *1 があります。この高さまで伸ばすやや脚がしなりますが、低倍率で星空を流すというときにはまったく問題にはなりません。

これらセットは総重量はやや重くウェイト込で7kgですがミニボーグ50の 場合はウェイト無しでもなんとかなります。その場合の重量は5kgほどです。


*1写真背景のコンクリート塀の一段の高さが薬30cmなので脚を全て伸ばした状態で眼視部が1.2m以上確保出来てます。